2024年6月6日
本お知らせは当社の取り組みを報道関係者等をはじめとするステークホルダーの皆様に公平かつ適切なタイミングでお知らせすることを
目的としたものであり、一般の方への製品情報の提供や顧客誘引を目的としたものではありません。
東レ・メディカル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田邉 充、以下「東レ・メディカル」)は、このたび、新たな多用途透析装置※1、2「販売名:個人用透析装置TR-20EX」(以下、「TR-20EX」)を静岡工場(静岡県沼津市)で開発しました。すでに厚生労働省から製造販売承認を取得しており、2024年6月より販売を開始しました。
個人用透析装置
TR-20EX
「TR-20EX」は、現在国内医療機関にて使用されている「個人用透析装置TR-3300S」の後継機種であり、「透析用監視装置TR-10EX」の個人用タイプです。現在、当社が掲げている「EXソリューション」(診療支援、業務支援、経済性)において、「診療支援」「業務支援」に寄与する新たなEXシリーズです。液晶ディスプレイの大型化による視認性・操作性の向上に加え、以下の4点に重点をおいて開発しました。
① 安定透析の支援(循環動態監視、透析効率など)
② 運用の合理化(透析液自動化機能、各種システム連携など)
③ 操作・メンテナンスの効率化(透析ナビゲート機能、カセット式ETRFユニットなど)
④ 災害・緊急事態への備え(漏液検知、緊急時自動返血機能など)
日本国内における慢性透析患者数は約35万人から減少傾向に転じるも、患者の平均年齢は69.87歳と高齢化が進んでいます(2022年末:日本透析医学会統計調査)。加えて、透析治療の多様化、医療スタッフのタスク・シフト、タスク・シェアなど、透析を取り巻く環境は変化を続けていますが、東レ・メディカルは透析治療のトータルソリューションを提供する透析システムメーカーとして、施設の課題解決を目指してまいります。
「EXソリューション」では、透析患者の「診療支援」、医療スタッフの「業務支援」、地球環境に配慮した「経済性」の3つの視点で、①透析用水作製装置(RO装置)、②多人数用透析液供給装置、③多用途透析装置、④透析管理システムなどの関連装置や、生体適合性に優れたダイアライザー※3(「東レフィルトライザー®NF」「トレライト®NV」)、ヘモダイアフィルター※3(「フィルトライザー®HDF」「トレライト®HDF」)、β2-MG除去カラム「フィルトール®」などのさまざまな透析関連製品を、施設の環境に合わせて提案いたします。
東レ・メディカルは、今後も医療スタッフ・患者ニーズに適した製品、機能の「EXソリューション」提案で、透析患者のQOL(生活の質)向上に貢献してまいります。
TR-20EX製品概要
1.製品基本情報
販売名 | : 個人用透析装置TR-20EX |
一般的名称 | : 多用途透析装置 |
医療機器承認番号 | : 30600BZX00101000 |
規制区分 | : 高度管理医療機器/特定保守管理医療機器 |
2.製品特徴
東レ・メディカル会社概要
1.設立 | : | 東レ(株)が製造する人工腎臓「フィルトライザー®」などの医療機器製品の販売会社として1980年に設立 |
2.売上高 | : | 426億円(2023年度) |
3.事業内容 | : | 血液透析を中心とした透析器や透析機器、救急・集中治療の血液浄化システム、カテーテルなどの医療用具の製造および販売 |
<用語説明>
以 上
<本件に関するお問い合わせ先>
東レ・メディカル株式会社 血液浄化事業本部
技術サービス部門 技術営業部(担当:後藤、立花)
TEL 055-925-5325
https://www.toray-medical.com/