2024年5月30日

本お知らせは当社の取り組みを報道関係者等をはじめとするステークホルダーの皆様に公平かつ適切なタイミングでお知らせすることを
目的としたものであり、一般の方への製品情報の提供や顧客誘引を目的としたものではありません。

がん薬物治療における抗がん剤曝露防止を目的とした
閉鎖式薬剤移注システム 「ケムフォート®」 の販売開始について

 東レ・メディカル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田邉 充、以下「東レ・メディカル」)は、閉鎖式薬物移注システム(Closed System Drug Transfer Device;以下「CSTD」)「ケムフォート®」を2024年5月より販売開始しました。

 日本では、高齢化やライフスタイルの変化、検診の普及などが要因となり、がん患者の数が年々増加しています。抗がん剤を用いる治療はその主要な治療法の一つであり、がん患者の増加や多剤併用療法の浸透等を理由に、抗がん剤の使用量は増えています。抗がん剤は細胞毒性を有するものが多く、がん細胞に作用するだけでなく、正常細胞にも毒性を示すことが知られており、医療従事者の抗がん剤への曝露対策が重要となっています。抗がん剤などの危険薬剤(Hazardous Drug*1、以下「HD」)の調製や患者さまへの投与の際、CSTDを使用することで、気化したHDの吸入や環境中への飛散・漏出、薬剤への接触を防止することができます。

 「ケムフォート®」 は、欧米を中心に全世界30か国以上の病院、薬剤調整室で使用されているCSTDです。米国においてはNIOSH(アメリカ国立労働安全衛生研究所)*2が定めるCSTDテストプロトコルをクリアした性能を有します。

 東レ・メディカルは、「ケムフォート®」の販売を通じて、医療現場での安全な薬剤取り扱いをサポートし、医療従事者と患者さまの健康を守ります。また、東レ・メディカルはCVポートのP-U セルサイトポート®(静脈留置専用)、皮下用ポート専用穿刺針のシュアカンセーフティーⅡ(販売名:ウィングド シュアカン)、抗がん剤注入ポンプのトレフューザー®typeT(販売名:べセルフューザー)などのがん薬物治療関連製品を取り揃えており、今回、「ケムフォート®」をラインナップに加えることで、薬剤の調製から投与に至るまでのトータルサポートを強化します。

 東レ・メディカルは、安全・安心な抗がん剤治療デバイスの普及実現を目指し、高品質な製品を提供し続けることで、がん治療の発展に貢献してまいります。

「ケムフォート®」製品概要

<製品特徴>

<製品基本情報>

販売名 : ケムフォート
一般的名称 : 閉鎖式薬剤移注システム
医療機器承認番号 : 30500BZX00222000
クラス分類 : 管理医療機器(クラスⅡ)
海外製造元 : Simplivia Healthcare Limited*3(イスラエル)

東レ・メディカル会社概要

1.設立 東レ(株)が製造する人工腎臓「フィルトライザー®」などの医療機器製品の販売会社として1980年に設立
2.売上高 426億円(2023年度)
3.事業内容 血液透析を中心とした透析器や透析機器、救急・集中治療の血液浄化システム、カテーテルなどの医療用具の製造および販売

<用語説明>

以 上

<本件に関するお問い合わせ先>
東レ・メディカル株式会社
医療用具事業部門 医療用具事業推進室
(担当:細矢) TEL 03-6262-3823